1. 新着情報
  2. 楽器紹介
  3. リンク
  4. F元横囃子連鼓会
  5. 役員紹介
  6. 歴代会長
  7. 会員専用

楽器紹介

小太鼓

囃子用語では、「ツケ」・「しらべ」・「締め」・「締め太鼓」と呼ばれており、いくつか の仕様の違いがあります。まず、皮を巻き込むリングの太さにより、二丁掛け、三丁掛け、四丁掛け、等があります。
次に皮革の固定方法の違いで、縄締 め・ボルト締めの2種類があります。前者は上段左図の通り、胴を挟む皮2枚を縄で締め上げています。この皮を張ったり緩めたりする事で音の高さ調整は可能ですが、縄の端を高所に掛け、太鼓に自分の体重を乗せて行う必要があり、かなり大変なようです。ただ、普段は太鼓自体が比較的軽量の為、太鼓台は太鼓の縁と縄の間へ一本の棒を差込み、これを使って床面に斜めに置く様になっています。この棒が上手い事に太鼓の縄を張ってくれるので、太鼓の調率も兼ねてしまうと言った代物ですが、最近では余り見かけず、図のような台を使用することが多くなっています。
次に後者ですが、特徴として音の高さ調整が容易 (スパナを使用してナットを締めたり緩めたり)である事があげられます。反面、音色がやや金属音混じりの固い音がします。また、太鼓台は「神社の鳥 居」に見立てた(下段の図を参照)ものを使用しますが、こちらも最近では上段右図のような縄締め太鼓と同じ台を使用することがあります。我々の囃子(目 黒囃子)ではボルト締めを使用しますが、太鼓台の使い分けは、山車の上での囃子では鳥居型を、お座敷等では縄締め太鼓と同じ台を使用することにしています。
ところで、多くの流派では、「ツケ」は、二つ一組となっており、目黒囃子では、向かって右側を「流」・左側を「真」と呼んでおり、調律の際、「真」をやや高めにしています。また、叩き方は「流」が基本に沿って叩き(きざみ)、「真」が多少違った叩き方(からみ)をする事が有ります。さらに「真」 の(からみ)に対し、「流」が多少違った叩き方(受け)をする事があり、きざみ方・からみ方・受け方のどれをとっても叩き手により、十人十色で有り、ジャズ的要素を多分に持つ鳴り物の中では目立つ楽器と言えます。

↓縄締め

↓ボルト締め

↓太鼓台(鳥居型)

↑上に戻る

大太鼓

囃子用語では、「大胴」・「大かん」と呼ばれており、「ツケ」(小太鼓)の向かって左側にセットします。皮の固定は、太鼓鉄にて行っている為、音の高さは変えられません。従って、「ツケ」の調律における基準となっていますが、音の高さは天候によって左右され、雨天の時には、「ドロン・ドロン」、また、炎天下では「カンカン」になってしまう為、いつも調律(音合わせ)には苦労します。
叩き方の基本は、「ツケ」の叩かない時(裏間)を主として叩くことになっています。その為、「ツケ」の「きざみ方」が悪い(間が悪いと言う)と、非常に叩きにくかったり、ズレてしまったりします。また、太鼓の縁を叩いて調子をとったり、縁にバチを置いたりする事はしません。「大太鼓」も「ツケ」と同様に、叩き手により手事(文句と言う)が十人十色で有り、我々の目黒囃子では「笛」の文句(メロディー)や吹く人、叩く人により手事は大きく変わります。さらに「ツケ」や「笛」の聞かせ所を考えながら叩かなければならない、と言った使命(?)も有ります。特に静かな曲では囃子自体のスピードを左右するほど重要な楽器であり、ひとたび間違えれば、「笛」や「ツケ」の間を狂わせる事もあります。ただ、「ツケ」のように叩きっぱなし、「笛」のように吹きっぱなしと言うことはなく、時々休む(手を抜く)事も技術の一つであり、肉体的にはかなり楽(?) な楽器であると言えます。

↓大太鼓と一般祭礼用太鼓台

↑お座敷用太鼓台

↑上に戻る

正式名称は「篠笛」。名前の通り篠竹で出来ています。囃子用語では、「とんび」とよばれており、曲目の選定・曲目の変更・終了等、囃子の主導は、「ツケ」でも「大かん」でも無く「とんび」が握っています。(※注意1)
すなわち、「とんび」が止まってしまうと、囃子自体が止まってしまいます。”八王子まつり”における「ぶっつけ」(山車と山車のせり合い)は、「とんび」の忍耐力の競い合い、と言っても過言では無いと思います。また、そんな事からか、「笛吹きは二人扶持」とも言われ、昔は他のメンバーの倍の待遇を受けられた、と聞きます。
囃子に於ける「とんび」の位置は、「真」の後方、或いは「真」と「大かん」の間の後方で、舞の有無によって多少変わります。 
「とんび」は、囃子の中ではメロディーを奏でる唯一の楽器で有り、その長さにより、音の高さが変わります。現在世の中に出回っている「とんび」は、一 本調子〜十二本調子まで有りますが、囃子で使われるものは四本調子〜七本調子(特に五本調子、六本調子)が多く、呼び名の数が増えるに従って、音が高くなります。また、指穴の数も6つ(六穴:ろっけつ)と7つ(七穴:ななけつ)の2種類ありますが、囃子では七穴を使います。
音の出し方は、ビール瓶の口を吹いて音が出るのと原理は一緒で、口を真一文字にし、穴(唄口:うたぐちと言う)に向かって息を吹き込みます。これは洋楽器のフルートやピッコロとも同じです(※注意2)が、「とんび」の場合、「つけ」や「大かん」の様に吹いて直ぐに音が出るというものではありません。持続して良い音を出すには、それ相応の稽古が必要ですし、音がそこそこ出た段階で「地」(じ)と呼ばれる囃子の基本旋律を覚える必要があります。
その後は「くずし」と言って、師匠や名人の手事を盗み取りますが、決して教えて貰えるものでは無く、職人の世界と同じく自分の身体で覚えることが必要になります。ここで「とんび」の上手い/下手はその人の努力と感性にゆだねられます。そんな事から「とんび」には「ツケ」や「大かん」以上に個性が出ます。 


※(注意1)
舞(踊り)が付く場合は、舞方(踊り手)が主導権を握ります。

(※注意2)
違いは、「とんび」の場合、竹に穴が開いただけの物に対し、フルートやピッコロには、口びるが当たる唄口部分に口金が付いていること。そして、指穴にはテコの原理を利用した穴を塞ぐ為の機械的な弁(蓋)が付いている事です。

↑上に戻る

最近では余り見かけなくなりましたが、「ちんどん屋」でお馴染みの楽器です。囃子用語 では「鉦」・「すり鉦」・「当り鉦」・「四助」・「八助」・「チャンチキ」等、色々の呼び名が有ります。ただ、「すり鉦」は「する」(擦る)と言う言葉 を嫌い現在では余り使われていません。代わりに縁起を担ぎ「当り鉦」と呼ぶようになったと聞きます。「するめ」の事を「あたりめ」と呼ぶのと同じです。
叩くには「撞木」(しゅもく)と呼ばれる先端に鹿の角(鹿角:かづのと呼ぶ)を付けたバチ(棒)を使います。
”チャン”または”チャ”は鉦の裏底 から指を離した状態で鉦底の真中を叩き、澄んだ音を響かせます。”チキ”、”チ”は鉦の裏底を人差し指、中指、薬指の三本で押さえ、鉦の縁を叩きます。”チャン”や”チャ”に比べ響きの無い詰まった音がします。”チ”では手前、”チキ”では手前→反対側、”チキチ”では手前→反対側→手前の順に底面を「擦る」ように叩く事から「すり鉦」の名前が生まれたものと思われます。
また一見、誰にでも出来るように思われがちですが、呼び名の通り、他の四つの 楽器を助けると言った使命を持っています。その為、正確な間で、他の邪魔にならない様に叩かなければならず、非常に重要な部所となっています。特に静かな曲では囃子の指揮者(陰の)的存在となります。いわば、「四助」のきざみがメトロノーム代わりになっています。従って、「四助」の間が狂うと囃子全体がめちゃくちゃになってしまうのは言うまでもありません。
囃子に於ける「鉦」の位置は、「流」の後方、或いは、「流」の右後方となっています。又、神田系・重松系の囃子では、「鉦」が二つ或いは三つ出てくる様ですが、目黒囃子では、一つに限られています。

          ↑鉦

↑撞木(しゅもく)

↑上に戻る